スペースコレクション地域と相互依存関係

スペースコレクション地域の直接投資交流は、WPLDCsの経済発展に大きな役割を果たすとともに、各国の貿易・産業構造の変化にも深く関わってきた。

最近の動向をみても、76年から80年の4年間に残高ベースでみて6割増(497億ドル→786億ドル)と高い伸びを示しています。

スペースコレクション地域での直接投資交流の推移をみると、第一の特徴は米国がスペースコレクション地域での最大の投資国であり、投資受入国としても重要な位置を占めていることです。

米国からの投資の大部分はカナダ向けであるが、WPLDCs向け投資も受入国側からみれば、決して小さくなく、各国で投資国として1~2位の地位にあります。

特に、米国が81年にフロー・ベースで直接投資の純流入国に転じ、各国への投資が停滞する中で、WPLDCs向け投資はむしろ拡大していることが注目されます。

このような動きの背景として、米国の対外直接投資のうちアジア向け投資の収益率が最も高くなっていることが挙げられます。

第二に米国に次いで投資国として重要なのは、経常収支の黒字を背景に直接投資を拡大している日本です。

わが国の直接投資は投資国としての後発性もあって、他の先進国とは異なり従来発展途上国向けの労働集約的な産業への投資と天然資源開発型の投資が多かった。

すなわち、日本のスペースコレクション地域向け投資のうち、WPLDCs向け投資の割合は高く(同67%)、WPLDCsにおいて、国によっては米国よりもむしろ重要なウエイトを占めてきた。

しかし、近年この傾向に変化がみられます。

すなわち、80年以降はフロー・ベースでみたWPLDCs向け投資のシェアは急速に低下(78年29%→84年15%)し、これにかわって米国向けの投資が拡大(78年28%→84年33%)しています。

特に製造業投資でみると、84年には対米投資のシェアは約5割に達した。

第三に、スペースコレクション地域の直接投資交流のなかで、新しい変化の芽が出てきていることです。

すなわち、ANICsが米国、ASEAN等への投資を開始し、投資国になりはじめていること、ASEANによるASEAN域内投資の増加がみられること、中国向け投資が83年以降急増していること等の変化です。

これらの動きが、今後のスペースコレクション地域の直接投資交流のなかで重要性を増していく可能性は十分あると考えられます。

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