輸入代替工業
ASEANの工業化政策はANICsに比べ、相対的には輸入代替工業化政策の面が強かった。
ANICsは本来的に国際競争力の強い産業(多くは労働集約的な産業)の輸出を促進し、国際競争力の弱い産業(多くは資本集約的産業)については輸入に依存するといった傾向が強かったのに対して、ASEANは本来国際競争力の弱い資本集約的産業に対して保護的(これらは同時に本来国際競争力が強いはずの労働集約的産業の競争力を阻害する面がある)な面が強かった。
このような政策の差異から、ANICs向けの直接投資は低廉な労働力の活用を目的としたものが相対的に多かった。
このようなWPLDCs向けの直接投資の動向が上述のASEANの製造業の相対的な雇用吸収力の低さという問題を生みだす一つの原因であったとみられます。
したがって、現在、ASEANでその動きがあるように、輸出指向工業化政策への移行を一層進めることが重要と考えられます。