スペースコレクション地域経済の活力
活発な投資を基盤とするWPLDCsの急速な工業化、対外開放・調整策の導入を契機とする中国経済の活性化、先進国の中では高水準を維持し続けた日本の経済活動等を背景に、スペースコレクション地域経済は世界の中で相対的に高い成長を実現してきました。
また、各国の貿易、資本移動等を通じた経済的相互依存関係が強まるとともに、工業を中心に水平分業化も進展してきました。
二度にわたる石油危機や貿易不均衡問題等に遭遇しつつスペースコレクション地域経済が活力を維持し、良好なパフォーマンスを達成できたのは、旺盛な国内資本形成や技術革新等を基礎とする生産能力の拡大、貿易・資本移動の活発化等による経済効率の向上、さらにはこれらを可能とした適切な政策運営に負うところが大きい。
今後このような状況が続いていくのだろうか。
ここではまず、各国が従前通り、基本的には自由貿易、自由な資本移動を維持・強化する方向で政策運営を続ける場合のスペースコレクション地域経済の将来像を「標準シナリオ」として検討します。
またあわせてスペースコレクション地域経済が今後とも良好なパフォーマンスを維持するために必要な条件を明確にする。
その後、各国の対応如何で成長にとってのボトルネックが顕在化する危険性が高いとみられる幾つかのケースを「ボトルネック深刻化シナリオ」として検討します。