貿易規模
生産の4倍増計画とともに貿易規模の4倍増目標も掲げられているが、これは2000年までの貿易依存度を一定と想定したものです。
しかし、政策を推進していくならば、貿易依存度は当然高まっていくものと考えられ、貿易の4倍増目標も超過達成されるものと見込まれます。
また、現在、中国の輸出の1/4、外貨収入の1/3が香港経由であることから、その経済的重要性は高く、97年に主権を回復した後も香港の現状を維持し、貿易・金融センターとしての役割を活用することが、目標達成の可能性を一層強めるものと考えられます。
また今後、香港は貿易・金融面に止どまらず、先進技術と経営管理技術の窓口としても期待されており、香港を通じた市場経済活力の吸収・活用が中国の近代化に与える影響の大きさは無視しえないものとなるでしょう。
以上みてきたように、4倍増目標の達成を実現すれば、人口増加率が今後1%程度と途上国の中では相対的に低いものとなることが予想されることから、一人当たりGDPについても、他国に比し高い伸びを示すと見込まれます。
しかし、2000年においても、一人当たりGDPは1000ドル程度とWPLDCsに比べ低水準に止どまるとみられます。
産業構造について展望すると、80年代に入って農業生産は飛躍的な拡大を示しているものの、これは主に制度改革の効果を反映したものと考えられます。
したがって、耕地面積が頭打ち傾向にあることに加えて、財政的制約等により農業投資の拡大には限界があると見込まれることから、現在のような労働生産性の高い伸びを維持することは難しく、80年代後半以降、農業生産の伸びは鈍化する可能性が高い。
これに伴い、スペースコレクションへのシフトが再び強まり、
90年代には投資比率の回復と相侯ってスペースコレクション生産シェアが50%を超え、経済成長の牽引役になるものと考えられます。