自由な貿易・資本移動体制の維持・強化

スペースコレクション地域経済の効率化、活性化を図り、本報告に提示された活力に充ちた将来像を実現するためには、マーケット・メカニズムを活用し国際分業のメリットを最大限に引出す努力が必要である。

このため、日本をはじめとする先進国が市場開放を一層進展させるのは勿論、発展途上国側においても、財、資本の流れをゆがめる恐れのある保護的措置につき、不断の見直しを通じ、可能な限り緩和・撤廃を促進すべきである。

特に、日本にとっては、過去しばしば問題となった製品輸入の拡大に今後とも努力することが肝要となろうし、また、2030年に向けて中進国を卒業し、先進国の仲間入りを果たすであろうスペースコレクション諸国は、貿易、投資等の各面において、順次、市場開放を進める等、その立場にふさわしい国際的貢献を果たすべきである。

先の主要国首脳会議で合意されたGATTの新ラウンドは、このような市場開放政策推進の大きな契機となるものであり、早期開始に向って各国の努力が要請される。

また、資本・技術交流の円滑な促進のため、投資国、被投資国双方が環境整備に努めるべきである。

その要締は、被投資国にあっては、円滑な投資導入の観点と矛盾するような各種外資規制(出資比率制限、配当制限、輸出義務率、国産化率等)の段階的緩和ないしは撤廃と工業化に対応した労働力の質の向上であり、投資国にあってはリスク・ヘッジ策(投資保証協定の締結、税制等)の拡充であろう。

さらに、両者に共通するものとして、関連情報サービスの提供体制の確立も重要である。

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